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【演技で大切なこと】心構えなく舞台に立つことはできない。演劇の心得。

ちょっと厳しめの言葉からスタートです。演劇の心構えについて。大事なことをお話しします。

 

武道経験者であれば当たり前のように知っているであろう「武道の心得」。

演劇にも心得があります。

 

 

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絶対に絶対に、この心得を大事にしてください。

レッスンでは心構えという言葉を使うことがあります。演劇の場が無法地帯のようになってしまうことは非常に哀しいことです。

 

 

とっても良いサイトを発見しましたので、以下引用しご紹介します。

これは、合気道の教室の心得です。

 


『合気道 合心館若松』

http://wwwa.pikara.ne.jp/aishinkantakama/rensyukokoroe.html

1、  自分勝手な稽古は行わず己を無にして指導者の教えを守らなければ、正しい合気道は身につかない。
2、  日ごろから四方八方に気を配って隙がないよう心身を充実させることが、武道としての合気道の稽古には欠かせないとの心得
3、  厳しい稽古の苦しさを苦痛と感じないようになるまで修行すれば、稽古することが愉快になるという心得
4、  道場で手ほどきされた基本で事足れりと満足せず、絶えず自分自身で工夫しながら教えられたことを咀嚼(そしゃく)し自分のものにしなければならぬ。
5、  稽古にあたっては絶対に無理をせず、自分の体力や体調に応じた年齢相当の稽古をすることが永続きする秘訣であるという心得
6、  合気道は自分自らの人間性向上をはかることが主目的であるべきであり、技能を他に誇るようなことは絶対に慎むべきであるとする心得

 

 


演劇の心得もそうです。

 

自分勝手な稽古を行ってしまっていませんか?(指導者にも周りにも迷惑がかかるのです)

日頃から内面に目を向けて自己と繋がり感性を研ぎ澄ます訓練をしていますか?

教えられたことを情報のシャワーのように浴びて満足していませんか?フィードバックを咀嚼し、絶えず改善していますか?

目に見えるケガ・目に見えないケガに注意して安全第一で稽古していますか?

人間性を磨くことを怠っていませんか?自分が他の人よりできると思っておごっていませんか?

 

 

 

 

上記とは別に、

武道の基本

礼で始まり、礼で終わる。

 

 

 

これらができている演劇人ってどのくらいいるのでしょうか。

 

 

 

 

残念ながら、舞台に立つ習慣があるはずの人でもできている人は少ないです。

 

演劇団体を経営している筆者は少し反省。

かいつまんで話をしたりプロじゃないから仕方ないね、と思ってしまっていたところがあります。

 

というわけでこれからはばんばん話していこう。(笑)2016年現在。

 

 

 

遅刻や体調不良、自主稽古なしで稽古に来ること、欠席過多。

仕方ないかもしれません。みなさんいろんな事情があるし、別に仕事を持っているし、家庭がある方もいる。

(どんな予定より稽古を優先しろという話ではありません。)

 

 

 

ただ、遅刻や体調不良の頻発は俳優の心構えがなっていない、としか言えません。

 

遅刻してきて「申し訳ありません。よろしくお願いします。」の言葉なしにスーッと入っていくのは、礼儀を欠いた行為です。

ちゃんと時間通りに来た人はどう思うのでしょうか。

 

 

 

いつまで経っても台本と睨めっこしながら稽古している人も、礼儀を欠いた行為をしている自覚を持ってください。

演劇はチームプレーです。こっちを見向きもせず台本とお話ししている人と会話することがどんなに悲しいことであるか想像してください。

 

セリフを頭に入れて動きを決めて演技プランを押し通すことのみ考えている人も同様です。

 

あなたはインストールされたテンプレの言葉しか話せないロボットじゃないんです。プラン優先で稽古をするのは相手を無視するのと同じなのです。

あなたの目の前にいる共演者は、あなたと意思の疎通をしたくて一生懸命働きかけてくれるはずです。それを無視するのは失礼なことです。

 

 

 

演技前に気持ちが乗らない・演技後に自分はこういうつもりでやったんですけど、などという「言い訳」も、非常に礼儀を欠いた行為です。

 

絶対にやってはいけないことです。

周りの共演者にも演出家にも演技指導者にも役にも戯曲家にも演劇の神様にも失礼です。

 

 

 

 

私も昔、言い訳をしてしまったことがありました。

 

 

「言い訳はしないように」と厳しく指導を頂いて、それからは言いたいことがあっても飲み込むようにしてきました。

違う!そんなこと言われなくたってわかってる!と腹が立つこともありました。

 

 

 

 

ただ、

俳優は演技の中ですべてを伝えるのが仕事です。

 

 

演技後に何を言っても「じゃあ演技の中でやりなさい」というだけ。想いを乗せられなかった俳優側の仕事不足です。

 

 

 

 

芸事は、礼が基本

 

 

たま~~にレッスン内でお話ししますが、

 

・衣装を地面に置いたまま放置すること。跨ぐこと。

・休憩中に衣装のまま劇場の外をうろつくこと。

・舞台に土足で上がり、意味もなくズケズケ歩き回ること。

・舞台に上がる前にご挨拶しないこと。公演終了後にご挨拶しないこと。

これらはご法度です。

 

 

 

衣装は俳優の仕事道具なのだから、丁重に扱うこと。

舞台にお邪魔して仕事させていただく(他人の家にお邪魔する)のだから、土足でズケズケ上がりこむことがどれだけおかしなことか気づくこと。

 

 

 

 

 

たくさん項目があって、ちょっと難しかったかもしれませんね。

 

これは演劇を習得する上で、非常に重要なこと。(演劇を習得するということは人間性を磨くことでもあります)

 

 

 

また詳しく書いていきます。

 

 

 

 

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