感情を解放するテクニック~自分の本音に『許可』を与える~【演劇現場より】
演劇を学ぶ中で必須項目とも言える「感情解放」は、難しいことではない!
感情を解放するテクニックは、
巷でも様々な方法論が言われています。
たとえば、
EFTと呼ばれるセラピーでは
対話に加えツボに刺激を与える一種の心理療法として確立されているようです。
心理療法における感情解放は
うつ病の緩和だったり、性格そのものを変化させたりすることも可能とか。
この記事では、筆者の専門分野「演劇」の手法としての感情解放テクニックをお話ししていきます。
演劇の手法として「感情解放」をお話しするため、
うつ病治療とは一線を画すことを予めご承知おきくださいね。
ただ、【自己承認】や【隠れた魅力の発掘】に役立つことは間違いありません。
なぜかというと、演技者にとって精神の鍛練は絶対必要だからです。
演劇の立場から感情解放についてお話しすると・・・
演技者にとって感情解放がどれだけ重要なのか、なぜ必要なのか。
ご存知ですか?
その理由はたったひとつで、
演劇芸術とは【感動】を生み出す社会的役割を担っているからです。
【感動】とは人が感じて動くということ。
そして、演じる側が「感じて動いている」から観ている側も呼応して「感動する」のです。
感動を生み出すことができるかどうかは、演じる側が「どれだけ熱く感じて動けるか」にかかっています。
舞台上が熱く燃えていたら観客席も熱く燃えます。
舞台上が冷えていたら観客席も冷えます。
だから、俳優は感度を上げる訓練として感情解放を取り入れるのです。
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感情解放のテクニックをひとつご紹介
★生活の中で、自分の心の琴線に触れるものをもっと感じようとする★
ふっと目を上げた時に見えた何気ないいつもの景色を新鮮に感じようとする。
そんなちょっとしたことで感度を上げることができます。
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実際にわたしが取り入れているのは、
〇毎日通る道の景色で「あっ、キレイだな!」「気になるな」と思ったら目に焼き付けるように見て、味わう。
〇季節の変わり目に「空気が変わった」ことを敏感に感じようとする。肌で鼻で目で楽しみ、嬉しかったら「嬉しい!」と素直に喜ぶ。
〇毎日食べるごはんをよく咀嚼し、「美味しいごはんが食べられて幸せ~」と声に出す。
などです。
毎日、
・見るもの
・聞くもの
・触れるもの
・食べるもの
ひとつひとつを丁寧に感じようとする感覚です。
丁寧に生きるってこういうことです。
子どもの時は、時間の流れがゆっくり感じられます。
その理由は、毎日触れるものが新鮮で、毎日新しい発見があるから。
子どもって感動屋さんです。
大人になると大抵のことは経験したことがあるので、
ひとつひとつのことに感動しません。
通勤で電車の乗る時にいちいち
「わ~電車だ!楽しい~!」
「今日の車内広告はおもしろい~!」
「電光掲示板って不思議だなぁ」
なんて心動かしていたら忙しいので、
脳が省略していくわけです。
生活の中でふっと目に留まったものをもっと感じようとすると、
こんな素朴な疑問が出てきます。
「なんで自分はこれが気になったんだろう?」
その素朴な疑問は★あなたの個性★なんです。
目に留まるものって千差万別。
同じものを食べても「好き!」「キライ!」。
千差万別。
そうかぁ、自分はこういうものが好きなんだなぁ。(嫌いなんだなぁ。)
と、自分の価値観を知ることができるのです。
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もっと探っていくと、
幼少期の「最高の出来事」「最悪の出来事」が思い出されることも。
(´・ω・`)この食べものがなぜだか気分を下げるんだけど、その理由は「お母さんに怒られてものすごく悲しい気持ちになった日に出たメニューだった」とか。
↑これは中級編なので、
まずは目の前にあるものを積極的に感じようとするところからスタートしてみてくださいね。
大切なことは、自分の感情をジャッジしないこと。
ジャッジは抑圧/我慢を生みます。
感情の抑制グセがついている人は、これは思っちゃいけないことだ、と勝手にジャッジします。
子ども時代、お父さんお母さんに教わったことを
大人になっても忠実にやろうとがんばってしまっているのかも。
(我慢することでお父さんお母さんに褒めてもらえる)
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感情の解放のテクニックは、
「目の前にあるものにたくさん心を動かす」意識を持って
毎日を過ごしてみること。
そして、
素直な気持ちをジャッジしないこと。
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明日の朝の通勤から!
少しずつ心が開いていくのを感じられるはずです。