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演技のコツ「反対の気持ち」

今日は演技のコツをひとつご紹介します。

 

多くの方が大雑把な演技をしがちですが、演技は繊細さをもって行うこと。

ハッとさせられるいい演技は繊細なんです。

役の微妙な「発見・気づき」「変化」を

表情やしぐさ、空気で伝えてくれる俳優の演技は

観客を惹きつけてやみません。

 

常に変わり続ける俳優から目が離せない!!

 

そして、それは非常にリアルです。

 

わたしたち人間は(ほぼ無意識的に)毎時毎分

様々なことに気がつき、

様々なことに思考を巡らせ、

様々なことに影響され、

生きています。

 

それらを役として舞台の上に乗せることが

いきいきした演技をする

ということ。

 

まさに役が目の前で生きていて、現在進行形で

ドラマが繰り広げられている・・・!!!

こんな演劇は、おもしろい!!

 

繰り返しになりますが、

おもしろい演技は、繊細なんです。

 

 

大雑把な演技は、

ト書きで「本を読む」とか「コーヒーを飲む」とか指示されていることを遂行するだけです。

これはつまらない。

 

これでは、俳優はただの操り人形になってしまいます。(:_;)(:_;)(:_;)

 

 

 

 

 

とは言っても、じゃあ繊細さをもって演技をするっていったい何だろう?と・・・。

「繊細に演技をする」と言っても今一つ具体性に欠けますよね(。´・ω・)?

 

ということで今回は

演技に繊細さを加える・いきいきした演技に近づくための

ヒントをひとつご紹介します(∩´∀`)∩

 

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それが、

反対の気持ちを入れ込むこと。

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わたしたち人間のリアルな日常の営みを演技に入れ込むために

このヒントは役立ちます。

 

テキスト通りに遂行することは大事ですが、

大前提として「そこに生きている」必要があります。

 

だから、反対の気持ちを考えてみてください。

テキスト上で役が相手のことを「大嫌いだ」と言うのであれば

相手のことを「大好きだ」と同じくらいの強度で思ってみるのです。

 

テキスト上で役が早くここからいなくなってしまいたいと思っているのであれば

ここにいたい理由を同じくらいの強度で思ってみるのです。

 

わたしたち人間は常に迷い、葛藤し、結果として決断しています。

 

役をいきいきしたひとりの人間として演じたいのであれば

決断した結果だけではなく(しかも結果は大抵の場合テキスト上に記載がある)

その決断に至るまでの過程を俳優の想像力を使って描き出すことです。

 

反対の気持ちを作り出す時に、

役の可能性を狭めてしまわないように気を付けてください(∩´∀`)∩

「役はこんなことで迷ったりしない」

「役は周りの何にも影響されない」

これが、役の可能性を狭める、ということです。

 

影響されない・迷わない演技は、

俳優にとってはラクでしょう。

でも、おもしろくないんです。

 

周りに影響され、迷い、悩み、勇気を持って決断し、行動する

反対の気持ちとの狭間で揺れ続ける演技は

ハッキリ言って疲れます。

 

いいんですよ。

おもいきり疲れてください!!!

 

生きることはラクじゃないですから。

 

そして、疲れの先に見えてくる開けた景色こそが

素晴らしいんです。

 

ラクをした俳優と必死に生き抜いた俳優、

どちらにあなただったら拍手を送りますか?

 

答えは明白です。

 

 

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