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感情解放・表出とは

感情解放・表出とはなんだろう

 

 

ENTRY ACT代表・俳優・演技講師の大江です。

 

 

この記事を開いてくださったみなさまは
日々自分と向き合ったり湧き上がる感情を表現するスキルを磨きたい!

はたまた

感情解放ってなんだろう??知りたいぞ!

いずれかのお気持ちでいらっしゃることと思います。

 

 

 

感情解放・表出(発露)とは、わたしがよく演技レッスンやワークショップでお話しする

『演技の方法論』のひとつです。

 

 

社会の中で生きているわたしたち大人は、

「自分がどう感じるか」よりも「他人からどう見られるか・どう評価されるか」を優先せざるを得ない局面に数多く立ち会います。

 

 

だから、

感情を抑制・抑圧することには慣れている方が多い。

 

 

演劇の場では、その真逆とも言えることを行う必要があります。

つまり、「感情を解放する」のです。

 

 

 

俳優は「役の人として生きる(行動したり、感情が動いたりする)」為に

感情を解放し、

自己を解放し、

表現しなければいけません。

 

※ここで難しいのはその感情は嘘(フリ)ではいけない、ということなんですが、いったん割愛します。

 

 

 

 

日頃お伝えしている表出までの道のりとしては

自身の内側の情動を認識する

情動が湧き上がるままに身体を使う

自分を情動の波に乗せることによってエネルギー量をコントロールする

ということ。

 

 

 

情動を認識する段階とは
【自分が強烈に感情を突き動かされるもの・ことは何であるかを知る】
【自分の心のクセを知る(悲しみを感じやすい・怒りを感じやすい)】

 

 

情動が湧き上がるままに身体を使う段階では
【涙や、鼓動が速くなる、叫び出すなど思うままに行動したり身体に変化が現れる】

 

 

このあたりから、演技の本当の面白さがわかってきます。

 

 

 

自分を情動の波に乗せてエネルギー量をコントロールする段階では
【情動ありのままを表出したり、我慢をしたりすることによって表出の度合いを高める・低めることが自由自在になる】

 

この段階に入ると、役とのシンクロニズムが起こってきます。

 

まるで自分の身体が役と一体になって
自分の意識も《渦中の自分》と《俯瞰する自分》が混在します。

 

 

 

解放や表出においては

演技クラスでもお話ししているように
とにかく
100パーセント出し切ってしまうつもりでやってみる
ことが重要です。

 

集中できている時でないと出し切ることは不可能です。

 

また、集中できていない時に《フリ》をして身体を使うことはしないこと。

 

 

 

《フリ》は表出とは呼べません。

紋切り型のつまらない演技になってしまいます。

 

 

 

集中できていないと感じた時にはいったん身体を使わずに
湧き上がるための作業に専念してみてくださいね。

 

表出ができてコントロールもできていたら
あなたは観ている人に
物語を伝えることができるようになります。

 

 

 

物語を伝えるとは・・・、

演者さんは【物語の語り部】だからですね。
役として生きて、観客席に物語を語る。

 

いつでも怒鳴っている登場人物 ではなく
表出が小さすぎて伝わらない表現ではなく

いちばんしっくりくる演技を探してみてください。

 

 

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