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自分を変えるということ

いつも当コラムをお読みくださっている方も初めましての方もこんにちは。

今日は、『自分を変えたい』と日々の生活の中で時々感じることがある方やいつもそう感じている方に向けて

お話ししてまいります。

 

筆者の元には「自分を変えたいんです!」と相談に来てくださる方が度々いらっしゃいます。

 

それだけ世の中には悩みを抱えている方が多いのだな・・・と気づかされます。

 

自分の話で恐縮ですが、

これからもっと情報を発信し、どんどん悩み解決のお手伝いをし、

関わってくださるお客様が生きやすさや幸福感をもって毎日を過ごせるように努力を続けよう!

と気合が入ります。

 

 

筆者は担当する演劇ワークショップなどの講座で

「まずは自分を知りましょう」とお話しします。

 

なにそれ?解決策になってないよね?と思われるかもしれません。

 

ただ、「自分を変えたい」とがんばろうとしている方の多くは

自己認知が足りていないことが往々にしてあります。

 

 

漠然と、キラキラしている、成功している誰かと自分を比較して

自分の状態を悲観視して半ば感情的

「自分を変えたいんです」状態になっているのです。

 

 

「自分を変える」ことは可能です。

 

ただし、どうしてそう思ったのですか?の問いに答えることができないと少々困難でしょう。

 

もっと言うと、「あなたが欲している物は何ですか?」の答えをあなた自身はわかっていますか?

経済力をつけたい?

有名になりたい?

環境問題の解決の役に立ちたい?

好きな人に振り向いてもらいたい?

 

 

それがあなたの真の目的であるなら

目的に到達できるように具体的な目的地を設定し、

目的地に到達できるアプローチを検討し、

スケジューリングをし、

実践し、

フィードバックをし、

改善点を洗い出して再度アプローチを検討し、スケジューリングをし、実践・・・

を繰り返すことです。

アプローチを検討するなど計画段階でしっかりメリットとデメリットを考慮に入れておいた方が良いです。

(筆者は、人生の師匠に「それぞれ30個書き出しなさい」と言われておりました)

 

行動していく中で状況が変わる可能性が十二分にありますから、

その際の身の振りも事前に考えておくと良いでしょう。

 

 

 

なんだか面倒な話になったな・・・・と思いましたか?

 

はい!それです。

 

 

ハッキリ申し上げますが

結局、「変わりたい」と本気で思っていらっしゃらない証拠です。

 

「変わりたい」と言いながら

「現状維持」を望んでいるんです。

 

 

本気で「変わりたい」と思っているならば

どこかにこれから行こうと思っているのであれば

☆具体的に自分はいつまでにどこに行きたいのか?

を本気で考えます。

 

「自分を変えたいけど、そこまでがんばりたくはないな・・・」

と正直思うのであれば自身の望みをご自身が気付いてあげられていません。

 

 

「目的」が決まれば向かうべき方向性が明確になりますから

「手段」「所要時間」を考えられるようになります。

目的地に安全に到着できるようにリスクを予測し、

回避するための判断が必要かもしれません。

「目的」を決めることが一歩であり、最重要項目なのです。

 

 

 

ではどうして自分の望むところを自分で気が付くことは難しいのでしょうか?

答えはひとつです。

 

子どもの頃から自分の望みや理想を思い描くことを否定されたり

思考や行動を否定されたりした体験で

私たちは学習したからです。

 

「どうせ無理」「どうせ叶いっこない」「恥ずかしいことだ」と。

 

 

少し演劇の話をします。

 

筆者の専門分野である演劇は「人前で表現をします」。

しかも演劇の場合には「自分ではなく、役として言葉を話し、行動し、生活をします」。

 

「自分が自分である」感覚をしっかり持たずして

本当の意味での演技はできません。

 

なぜならば、俳優にとって自身の身体はいわば一生付き合っていく乗り物だからです。

 

乗り物に乗る時・・・例えば車に乗る時、

エンジンのかけ方・アクセルやブレーキの具合を確認しますよね。

ミラーの向きを調整したり、

ワイパーやウインカーの動作確認をしたり、

椅子の位置や背もたれの角度を調整したりもするのではないでしょうか。

 

俳優にとって身体は乗り物です。

自分の思考のクセや身体のクセ、得意なこと、不得意なこと、

今の調子はどうか・・・。

機嫌の良い、わるいでパフォーマンスにムラが出ては一流とは言えません。

 

 

自分の性質を知り、

今の状態を知り、

理解した上で感情のアクセスや集中を行って、

高品質な表現を観客にお届けできるように準備をします。

 

俳優の仕事道具は身体ひとつです。

 

これって、俳優に限った話では決してなく

人生も同じではないでしょうか。

 

 

演劇でどんな役を演じても

理想通りの自分に変わったとしても

 

結局、あなたはあなたです。

 

自分を変えたいと仰る方の中には

二次的な感情でそう仰っているな・・・と感じる方もいらっしゃいます。

(一次感情である本当の気持ちに二次感情が覆いかぶさることによって本当の気持ちが隠されている)

 

自分のここがダメで、自分なんかこうだし・・・

と仰います。

だから変わりたいんです!本気です!と。

 

でも、本音は

「あの人は周りから尊敬されて大事にされていてうらやましい」とか、

本質的には

「愛されたい」

だったりするわけです。

 

 

私たちは教育課程において

我慢することを求められ

個性を抑えることを求められ

学習し

大人になりました。

 

そしてそんな大人は

出せない本音(心の叫び)ならばいっそ気が付かない方がラクなので

意識に上らないように本音を隠してしまいがちです。

 

 

ですが「外に出してもらえない本音(心の叫び)」は

気が付いてほしくてたまらないのです。

誰にかと言うと、

他の誰でもなくあなた自身に、です。

 

非常に感情的なかたちで突発的に

大抵の場合苦しみを伴って露呈してきます。

 

「がんばりたいけどがんばれない」状態は

がんばりたいと思えていない本音(別の望みがある)が

行動に移せないなどの行動で露呈した結果起こります。

 

 

解決策は

自然と行動したくなるような目的を見つけることです。

あとは具体的に思考していくことです。

 

感情は私たち人間にとって生きる大切な道具で、

道具を使いこなせるようにすると非常に良い方向へ人生を導いてくれますし

必要不可欠です。

生きている限り心は動き続けているのです。意識的にも無意識的にも。

 

ただ、感情に支配されてはいけません。

感情は諸刃の剣です。

 

 

本来発揮できるはずの能力や魅力を活かすことなく時間を過ごしていられるほど人生は長くありません。

 

今日から、今から、実践してみてください。

 

 


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