人間関係の悩みを解決する アドラー心理学と”演技”の共通点

人の心を取り扱う分野である心理学と”演技”には密接な関係があります。

今回は、アドラー心理学と”演技”の共通点というテーマで

すべての人に活かしていただける、「生きる」キーポイントをお伝えしてまいります。

 

 

まずはじめに、

 

このコラムをいつもお読みくださっているみなさまや当団体の演劇講座にご参加くださっているみなさま、メールマガジンを購読のみなさまにはいつもお話ししている通り、

 

筆者は、

演劇は役者だけのものではなくすべての生きる人のものだと考えています。

 

演技は特別なものではありません。

決して一部の限られた人のものではありません。

 

人は誰しもが、人と関わり合いながら生きています。

人と人が関わること、そのものが演劇なのです。

 

それは、

演劇が関係性の芸術であると言われていることや

海外の教育において(関係性の芸術である)演劇が「生きる練習」として活用されていることからも

明白です。

 

 

人間は一人では生きていけないから

関わり合いを学習するのはごくごく当たり前なこと。

 

 

 

「自分は一人で生きていける」とお思いの方も、

潜在的にそれを知っています。

だからこそわたしたちは人との関係性の中で時に悩み苦しむのです。

 

人間にとって「人間関係」は重要度の高いことだから、悩むのです。

人は「どうでもいいと思うこと」で悩んだりしません。

 

悩んでいる以上、それは本人の人生にとって重要なことであるという証明なのです。

 

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当コラムやワークショップが

一人でがんばろうとしてもがいているみなさんの

明日のヒントとなるように、

 

今日は人間関係の悩みを解決する糸口のひとつ

「目的」の考え方をご紹介します。

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▶「目的」を発見することが解決のキーポイントとなる

人間関係の悩みを抱えている時、わたしたちは「嫌な気持ち」のモヤの中で

苦しんでしまいがちです。

 

怒りや悲しみの感情に支配されて鬱々とした時間を過ごし、

時に自己嫌悪に陥ったり・・・。

 

悩みの渦中にいると真っ暗なトンネルの中でさまよっているような心もとなさを感じることも多々ありますよね。

 

そんな時には「目的」の考え方を使ってみることをおすすめします。

 

アドラー心理学では、

あなたはマイナスの感情に支配されている

とは考えません。

あなたはあなた自身をマイナスの感情に支配させることによって目的を達成しようとしている

と考えます。

 

どうしようもない怒りが湧いてきた時、

人は感情をコントロールできないような気分になりますが、

 

実はそうではないのです。

 

例えば職場に

あなたにいじわるをしてくるような人がいて

あなたはものすごく不快な感情を持っているとします。

もう耐えられない・・仕事に行きたくない・・・と深く苦しんでいるとします。

 

「目的」の考え方では

◇自身にとって心地よい環境ではないと判断される今の職場に行かないで済むという目的をあなた自身に達成させるために

「辞めたい」=不快な気持ちにさせている

と考えます。

 

学校に行きたくない気持ちから実際に体調を崩す・・・ことも

(驚くかもしれませんが)実際にあるのです。

 

ポイントは

嫌な気持ちになるから辞めたいのではなく、

辞めたいから嫌な気持ちになる、ということです。

 

人間は感情の生き物でもありますから、

嫌な気持ちにばかりフォーカスしがち。

 

ですが、「嫌だ」「苦しい」と悩むだけでは

解決するのは難しいでしょう。

 

上で紹介しました通り

「目的」を意識化するだけで

人生の中で感情に振り回される回数は激減するはずです。

 

そして、決意をしてみてください。

 

今の職場を辞めるのか。

いじわるをされても今の職場を続けるのか。

 

大切なのは現状の気持ちでもなく

相手がいじわるをしてくる理由を考えることでもなく(考えてもどうしようもないことです)

あなたがどうしたいのかです。

 

 

日常ではなく演劇の中ではシナリオが決まっていますから、

その後の行動の選択はシナリオに沿うこととなります。(上の例であれば役が会社を辞めるか辞めないかなど)

 

実際の人生では、決定権はあなたにあります。

 

そして、演劇とは異なり

決意の結果、吉と出るか凶と出るかは未知数です。

 

それでも決意をしてみてください。

 

最後になりますが

演技においても、

まずは役の目的がある。

目的があって行動や感情がある。

と考えます。

 

つい

(日常でも演劇でも)

感情が先であると思いがちですが、

『感情は結果』です。

 

目的を決めること。

決意をすること。

 

思考することは、生きることです。

 

 

真っ暗なトンネルの中に入りそうになったら

ぜひ、「目的」をひとつのキーポイントにして物事を捉えてみてください。

 

 

それでは、良い1日を!

 


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