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幸福感と演劇②

幸福感と演劇、という大きな(?)テーマで記事を書いております。

 

本記事は、前回の記事の続きです。

【①をお読みになる方はコチラ】

 

筆者は演劇を職にして一生やっていきたい!と思っているほど(そう決めてから、かれこれ10年になります)演劇に大ハマりしているひとりで、

そのキッカケは「演劇をやっている時に押し寄せてくる”多幸感”」でした。

 

言葉にするのが難しいこの多幸感ですが、

最近当コラムでもご紹介しました「ゾーン(またはフロー)」のようなものです。

演劇以外にも音楽やスポーツなどで体験される方が多いようです!

 

↓↓↓↓過去記事はこちら

【極限の集中状態「ゾーン」って知ってる?】

 

筆者は、演劇でこの感覚を知って

すっかりどっぷりハマってしまったのです。

 

個人的見解ですが、「ゾーン」と「演劇の神様」は同一のものではないかと思っています。

(演劇業界では、ゾーンのような状態のことを演劇の神様が降りてくる、とか微笑んでもらう、とか表現することがあります。筆者の周りだけかもしれませんが(笑))

 

演劇で、そのような不思議な感覚になれる(なりやすい)理由を考えてみたところ、

ひとつ思い当たることがありましたので

今回はそれをご紹介します。

 

☆ゾーンやフローなどの多幸感を体験すること=集中状態に入ること

だとしてみた時に

☆集中状態に入るためには余分な緊張や雑念を振り払わなければいけない

わけです。

 

筆者の場合には、演劇をやっている時にカチッ!とはまったのですが・・・

その理由は

「自分じゃなくて役だと思えば、やりきれる」

ことにありました。

 

演技なら、自分ではなくて役の人の言葉だから言えたし、役の人がやることだからOKと思えたんです。

振り切って思い切りやれた理由は、これでした。

 

人によるかと思いますが

(演劇よりもバスケのほうがはまる!という方もいらっしゃって当然)

 

特に筆者のように

*人前が苦手

*人と接するよりひとりでいるほうが好き

*大きな声を出すと目立ちそうでいや/抵抗感がある

*大人数で会話をすることへの抵抗感が大きい

 

このような気質、感覚をお持ちの方は

演劇であればその殻を破れる可能性が十二分にあると

考えられます。

 

今でもはっきりと思い出すことができるのですが

 

初めて演劇を体験した時に見えた景色は、

明らかにいつもとは違いました。
心理学における考え方のひとつ「投影」(ミラーの法則と呼ばれることも)では

自分の見ている世界は「自分というフィルター」を通して見ている世界である

と考えます。

 

自分が見ている世界は、隣にいるあの人とはおそらく全く異なる世界であって

同じものを見ていても感じ方は人それぞれです。

 

つい、主観的に「周りの人も同じことを感じるはず」と思ってしまいがちですが(自分を中心に考えてしまいがち)

自分の見ているものはすべて自分の認知の結果で、

「わたしにとっては」なんですね。

 

そして、その時の自分の気分によっても感じ方は変わってきます。

 

 

筆者は演劇に出会う前

人前がとても苦手で声を出すことが恥ずかしい(こっちを見られたくない)と思っていました。

それが「私」でした。

 

なぜだか、みんなが私のことを見たり声を聴いたりしたら

評価が下がるんじゃないか

笑われるんじゃないか

陰口を言われるんじゃないか

怖かったんです。

 

演劇は、「私」に役というフィルターを被せてくれたんですね。

そこでは「役」なので声を出しても顔を見せても恥ずかしくなくて

怖くなくて

むしろ味わったことのない多幸感で心がいっぱいでした。

 

その演劇体験が自信となり、「私」のフィルター自体に変化が起きました。

 

周りは私が声を出しても変だと思ったりしないし、

好意的に受け取ってくれるんだ、

と思えるようになったんです。

 

筆者は演劇の立場からの一例しかお話ができませんが、

筆者のように人前に出ることや声を出すことへの恐怖感がある方は

演劇という「自分じゃなくて役になれる」空間でご自身のフィルターに変化をもたらし、

 

それこそ人生が変わってしまうような体験ができるかもしれません。

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