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たった一度の体験が、人生を変えることだってある

ENTRY ACT代表の大江千雪(おおえちゆき)です。

 

筆者は、よく演劇ワークショップを担当させていただくのですが

講座準備をする中で常にこの記事のタイトルのことを考えています。

 

たった一度の体験で、

もしもそこに大きな衝撃があったならば

大きな感動があったならば

 

人生変わることって、あるんじゃないかということを

 

自分の経験から、そう確信しているからです。

 

さらに言うと

私は、演劇ワークショップをそういう場所だと思っているのです。

人生変えちゃう場所です。

 

 

私が演劇と出会って、かれこれ20年近くなります。

仕事にするほど好きになって、今に至るわけですが、

その出会いはたった1回の、数時間の出来事で、

ただ、少なくとも私にとってはその後の人生が大きく変わるほど衝撃的なものでした。

 

出会いの場所は学校の体育館でした。(当時、小学3年生)

1時間目と2時間目の授業の時間に、全校生徒で演劇を観る機会があったのです。

私は別に演劇に興味があったわけではないですし、人前で何かをするよりもひとりで黙々と絵を描くことが好きで、「演劇を観る時間」のことも通常の授業が無くなってラッキー、くらいにしか考えていませんでした。

 

ただ、そこで観た演劇が、私の人生を大きく変えました。

 

もう物語の内容をハッキリとは覚えていないのでここでは割愛しますが、

舞台上を動き回るお兄さんお姉さんがとにかくカッコ良くて、キラキラ輝いて見えました。

泥棒3人組の物語で、衣装は黒服で、舞台上はアジトということだったので、

きらびやかな、豪華な舞台ではありませんでした。

 

でも、確かに舞台上の彼らが輝いていたんです。

 

いつもの体育館がその公演中は「泥棒のアジト」に感じられて、

お兄さんが舞台のツラ(舞台手前)に立って全校生徒の一番後ろ(客席後方、舞台から一番遠いところ)を見て

「あっ!警察だ!」と叫んだ時、「いるわけない・・・」と思いながら後ろを振り返ってしまう生徒たち。私もその一人でした。

もちろん、警察は居ませんでした。(笑)

 

いつの間にか物語にぐっと引き込まれて、ワクワクして、

本当に、夢のような空間時間でした。

とても楽しくて、大きな大きな感動があったのです。

 

その時間があまりにも楽しくて、たった1回の公演を観ただけで、私のその後の行動が変わりました。

行動の変化は、上演後すぐ。

 

引っ込み思案で、「私!私!」と、自分のことをアピールしたりするのが苦手だった自分が、

公演終了後に生徒たちのヒーローとなった役者さんに群がってサインを求めている輪の中に勇気を振り絞って入っていった時のことをしっかりと覚えています。

みんなにもみくちゃにされながらも自由帳と鉛筆を持って前に進んでいって、やっと到着できたのがお姉さんのところでした。(役者さんは3人で、男性2人と女性1人でした)

そこで私は、ドキドキしながら、それでもちゃんとお姉さんに「サインください!」と言えたんです。あんなに大きい声を出すのは、学校では初めてだったかもしれません。

お姉さんは私の自由帳にサインを書いてくれました。「ありがと~」と言ってくれたような気がするのですが、そこは少し記憶が曖昧・・・・。

 

私は後日、そのキラキラ輝いていたお姉さんのサインをお守りにして、演劇の活動を始めることになります。

 

 

たった1度の体験が、勇気となって、行動が変わることって、

きっとこの記事をお読みのあなたにもあるはずです。

 

小学生の私に演劇を観る機会をくださった学校や劇団の方に、心から感謝しています。

もしあの日に演劇を観ていなかったら、演劇と出会っていなかったら、

私はENTRY ACTの事業を始めていなかったかもしれません。

演劇ワークショップを通じて沢山の方と出会ってきましたが、その出会いもなかったはずです。

 

そして、私は演劇と出会ってから「自分を好き」になれるようになったから

自分の人生を自分として生きていられると思っています。

自分の人生の使命はコレだと確信して生きていられるのです。

 

そのきっかけ体験にも感謝、演劇にも感謝しています。

 

今回は、あくまで一個人の体験のお話になってしまいましたが、

あなたはどうですか?

 

人生変わっちゃう衝撃体験、していますか?

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