演技中の『ふたりの自分』
演技の時における
渦中にいる自分:演出家の自分
の比率の話をレッスンでお話しすることがあったのでシェアします。
演技の時に、
集中して心が動いている自分と冷静な自分の2人がいることは多くの方が知っていることです。
でも、この2人の自分とどのようにお付き合いするかは知らない方が多いです。
ほぼすべての方は、
本来あるべき比率の真逆で「今の演技はうまくいった!」と思ってしまうからです。
観客席は、
日常で観られないようなこと・体験できないことを求めています。
戯曲の中のドラマチックな出来事を平凡なことにしてしまう。
心の動きを小さくするような選択をしてしまう。
行動しないことを選択してしまう。
わたしたち人間は、
ハプニング(予定にないこと)を恐れます。
ですが、
演劇の世界はドラマチックだからこそおもしろい!
観客はそれを求めて劇場にやって来るのです。
体裁を気にしたがるのは演出家の自分です。
と、いうことで
渦中の自分:演出家の自分
は
8:2
がベストであると言われています。