何者かを演じるわたしたち
日常生活でやっている「演技」、クセになったら要注意
演劇から社会を元気に!社会人の心を応援する演劇教室ENTRY ACTです。
代表の大江千雪(おおえちゆき)がコラム執筆を担当中!ヽ(^o^)丿
突然ですが・・みなさん、演技してますか??
日頃のワークショップで「演技未経験の方も、日常生活で演技はしているんですよ」とお話しすると
多くの方が
・日常の中で役割を演じることへの疲労感
・抑圧されている閉塞感
をお持ちでいらっしゃる、と告白してくださいます。
参加者のみなさん、きっと友達や家族にはこんな話をすることはないだろうな~な赤裸々な感情のお悩みを聞かせてくださいます。
そりゃそうよね。
なかなか日頃の雑談では内面の話、できませんよね(∩´∀`)∩
感情の話が雑談で出てくる機会はそうそうない。
だからENTRY ACTはすべての講座を少数制でじっくりやっています!
友達や家族にも話したことがないことをまさかの初対面の人達にぶっちゃけるENTRY ACTの講座はちょっと変わってるかもしれません。
でも、それでいいんです。変わっていて。
演劇の場所は日常生活と違って失敗していいし我慢しなくていい場所だと信じているから( `ー´)ノ
私は
「演技中の方が演技してない」
「日常生活の中の方が演技している」
★自分がいちばん自分で居られるこの場所(演劇表現)は自分にとって不可欠★
と感じています。
これはきっと
演劇をやっている方ならばわかってくださる感覚なんじゃないかな?
“演技”の言葉の意味を調べてみた。
1 見物人の前で芝居・曲芸・歌舞や、体操などの技を行って見せること。また、その技。「模範演技」
2 本心を隠して見せかけの態度をとること。「ことさらに仲のよさを演技する」
↑↑↑↑↑↑↑
演技という言葉の意味はこの2つ。
私が少しこわいな、厄介だな、と思っているのが
大体の方は”演技=それっぽく振舞うこと”と認識している、ってことです。
演技は演じる技術と書きますが、
決して嘘をつくテクニックではありません!!!
(まぁ、嘘は上手くなりますが・・・・悪用厳禁)
プロ養成現場でも時折問題になるんですが・・・
嘘をつく浅~いテクニックがクセづいていると
クセを取るところからトレーニングを始めないといけないので大変なのです(;´д`)
嘘をつく演技のクセを持っている人が現場に居ると
稽古の進行が遅くなりますし相手役は「全然会話にならない」って困ります。
「自分の気持ちがわかりません!」って言う本人がいちばん苦しくて大変かもしれませんが・・・・。
まぁ、プロ現場なら本人が辛いとかはどうでも良く(笑。ばっさり)、
プロなら形だけの演技はしちゃいけないと戒めていただきたいし
劇場にいらっしゃるお客様の為にクオリティを上げ続けるのは当たり前のこと。
でもこの「自分の気持ちがわかりません!」苦しくて大変!現象、
演劇の現場だけじゃなくて日常生活でも起きていると思うのです。
そしてこの現象の原因は演劇も日常生活も実は同じで
本来の自分を偽る経験の蓄積によりクセになってしまった
ことにあると( ゚Д゚)
自分には関係ないや~~と思っているそこのあなた!!!(ビシィッッッ!)
息をするように「演技」しちゃってませんか?
自分を偽るとちょっとずつ傷ついていくので、
傷が深くなって痛くなる前に
対処してみてほしいな、と切に願います。
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